思春期の上の子が下の子にかけた労いの言葉


私が最近うれしかったことは、上の子が下の子に労いの言葉をかけてあげたことです。
思春期真っ只中である上の子は、最近下の子に何かといじわるな対応をします。
わざと嫌がることをしたり、お願いされても拒んでみたり…。
そのたびに私はイライラしてつい上の子を叱ってしまうんです。
下の子が可愛いというのもありますし、がっかりする顔を見るのが辛くて…。

もう昔のようにじゃれあう姿は見れないのかな?と感じることもあります。
それだけ大きくなった証拠でもありますが、思春期っぽい対応を下の子が真似して友達にやったりしたらイヤだなという思いもありました。

そんなある日。下の子が習い事の中で今までの実力が試されるような場面があったんです。
何ヶ月もこの日に向けて頑張ってきた下の子は、力が出せたようで満足気に帰宅しました。
当然私は「頑張ったね!」「すごいね!」と褒めちぎり。
それを聞いている上の子はどう思っているかな?と横目で気にしながら…。

いつもなら「自分もそのくらいの頃できたわ!」などとカチンとくるセリフを吐く上の子なので、この日も警戒していました。
言われたら言い返してやろう!っていうか、この状況で何も言わない兄弟なんておかしい!くらいに思っていたのです。
そして、しばらく黙って聞いているのか聞いていないのかわからない様子だった上の子は静かに口を開きました。

「頑張ったね」
え?
耳を疑うほどの優しい口調で下の子に向けて労いの言葉をかけてくれたのです。
その言葉には嫌味のようなトゲもなく笑顔でした。
ジーンときた私はつい「そう!頑張ったの!」と言ってしまいました。

下の子に目をやると照れくさそうに微笑んでおり、久しぶりに上の子に褒めてもらったという喜びで溢れていて…。
上の子はきっとその表情に気づいたことでしょう。
そして恥ずかしくなったのか、思っていた通り「自分もできてたけどさ」と笑いながら言いました。

思春期は何かひとこと言わないと気が済まないのですね。
それでも第一声が労いの言葉だったことに深く感動し、嬉しかったんです。